
チームスタッフ通信8:インターハイ抱負“新しい基準をつくる”(高橋裕樹)
高橋 裕樹(監督)
「埼玉栄卓球部に、新しい基準をつくる」
いつも埼玉栄卓球部を応援していただき、本当にありがとうございます。
今回のインターハイで、私が埼玉栄に着任して10年目を迎えます。
そして、監督としてインターハイの舞台に立つのは、今回で7回目となります。
予選を勝ち抜き、埼玉栄を全国の舞台へ連れてきてくれる選手たちには、感謝しかありません。
インターハイという舞台で、全国の強豪校と戦うたびに感じることがあります。
それは、勝ち上がるチームには、「動きの基準」があるということです。
もちろん、全国大会で勝つための技術や戦術を身につけることは必要です。
しかし、それだけではありません。
「チームとして、今どう動くのか」
「仲間が何をしようとしているのか」
「自分はその中で何をするべきなのか」
そうしたことを、選手一人ひとりが理解し、共有している。
その積み重ねが、全国大会の舞台での強さにつながっているように感じます。
この数年間、埼玉栄がさらにその先へ勝ち上がるためには、技術や戦術だけではなく、チームとしての文化そのものをつくっていかなければならないと考えるようになりました。
私がチームづくりにおいて大切にしていることがあります。
それは、
「チームに関わるすべての人に、居場所があること」
です。
それは選手だけではありません。
スタッフ、保護者の方々、卒業生、そしてこれまで埼玉栄卓球部に関わってくださったすべての方々です。
一人ひとりが自分の役割を感じ、今の活動に納得し、誇りを持って関わる。
そのうえで、それぞれが持っている力を最大限に発揮できる。
私は、そんなチームの在り方を模索してきました。
言い換えれば、「脱落者をつくらないチーム」をどうつくるかということです。
しかし、そうしたチームの中で、全体の基準を「上げる」ということは、決して簡単ではありません。
体罰やパワーハラスメントは、もちろんありえない。
ただ、強制するだけでも人は変わらない。
声を荒げれば、すべてがうまくいくわけでもない。
ご褒美を与えれば、主体性が生まれるわけでもない。
スタッフだけが満足していても意味がない。
では、何を、どう伝えていくのか。
どんな環境をつくり、どんな取り組みを積み重ねていくのか。
そして、どうすれば一時的な結果ではなく、結果を出し続けられる「再現性」のあるチームシステムをつくることができるのか。
答えのない問いに向き合いながら、自分なりに試行錯誤を続けてきました。
その中で、とにかく大切にしてきたのが、対話することです。
選手と。
スタッフと。
保護者の方々と。
そして、これまで埼玉栄卓球部に関わってくださった多くの方々と。
何度も話し、考え、時には悩みながら、一つひとつ積み重ねてきました。
振り返れば、本当に多くの方に力を貸していただきました。
ここまでチームをつくってくれた選手たち。
日々支えてくれるスタッフ。
選手を送り出し、支えてくださる保護者の皆様。
そして、卒業してからも埼玉栄卓球部を応援してくださる卒業生の皆さん。
本当にありがとうございます。
そのおかげで、選手一人ひとりを伸ばすことができたと思います。
そして、チームの意識も、もしかすると亀の歩みかもしれませんが、少しずつ、少しずつ変わってきたように感じています。
だからこそ、今、次の段階へ進みたい。
埼玉栄卓球部に、これまで以上に高い基準をつくる。
それを、誰か一人が押しつけるのではなく、チーム全員で共有し、自分たちの基準として根づかせる。
その先にあるものを、私は見てみたいと思っています。
埼玉栄の強みである、ここぞという場面での爆発力。
そこに、チームとしての高い基準と、全員が同じ方向を向いて戦う力を加えていく。
そして、チーム全員で、
「全国の表彰台」
を目指します。
20年前、私自身も選手として戦った、同じ大阪の舞台。
今度は監督として、そして埼玉栄卓球部の一員として、
母校に、新しい基準をつくる。
その挑戦を、選手、スタッフ、保護者、卒業生、そして埼玉栄卓球部を応援してくださるすべての方々と一緒に、続けていきたいと思います。
埼玉栄卓球部への応援を、よろしくお願いいたします。

